【個別の相談】No.64 足の壊死で切断を宣告されています

質問内容

初めまして
足の壊死で切断を宣告されています
ただ足の甲半分ではダメで膝から切断のためもう少し悪くなるまで猶予があります
糖質制限湿潤療法にプロテインとメガビタミンで治ったと見たので興味が湧きました
ただ私は透析患者でたんぱく質制限がありビタミンも透析で流れてしまう可能性があります
従って全く同じはムリなので自己流でやってみようと思います
糖質制限=血糖コントロール
プロテインは糖質制限した栄養減を補う為と筋力アップ
筋トレも筋力アップ
筋力アップ=血流改善
湿潤療法これは皮膚科と相談してみます
メガビタミンは肌の改善?なんでしょうか
基本的な考え方より自分で出来る食事制限を考えてみたいと思っております
間違ってたらご指導のほどよろしくお願い致します

 

私の回答

本件、腎不全&壊疽対策とお見受けしますが、実はこの二つの対策は共通点が多く、同時に改善を目論むことが出来ます。
(壊疽対策だけにフォーカスするとしても、ほぼ同じ戦法になると思います)
結論から言うと、断糖、ビタミンCとE、高タンパク質、そしてナイアシンが鍵を握ります。

まず、腎臓保護と血流改善、血糖コントロールの点から見ても、断糖が必要なのは言うまでも有りません。
「糖質を摂ったら死ぬ」くらいの覚悟で断糖する必要があります。
そのため、エネルギー不足にならないよう良質の脂質を十分摂って下さい。

ビタミンCとEは、血流改善と炎症抑制という観点からも必須であり、健全な細胞組織を構築するためにも潤沢な量をとる必要があります。
酸化したCはEによって還元され、酸化したEはCによって還元されます。このため、2つはセットで考えると良いです。

特に壊疽対策でしたら、ビタミンEは欠かせません。
Abram Hofferの症例によると、既に1947年の時点で、ビタミンEによる壊疽改善の効果が確認されています。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12396393499.html

CとEの摂取量は、一概には言えませんが、私だったら…
C:凡そ10g以上(下痢する寸前まで)
E:最低2000IU、可能なら4000IU
を毎日摂るでしょう。

また、ビタミンBも重要です。
ご存知の通りB群はATPを産生するために必要となります。
ATPは、当然ながら、損傷した組織を再生させるために無くてはならないものです。
単体ではなく、B群がミックスされているものが売っているので、それを摂るのが良いでしょう。

組織の材料となるタンパク質は当然ながら必要です。
ビタミンだけでは組織の再生は能わず、材料として、また、代謝の主酵素として、タンパク質は必要不可欠となります。
腎臓を改善していくためにも、タンパク質は増やした方が良いでしょう。

事実として、糖質制限&ビタミンBCEにより、3年間で300ccの尿量が1500ccに改善した症例があります。
https://www.facebook.com/groups/1636455736573508/permalink/1874495166102896/

もちろん、透析患者の場合、リンやカリウムの制限があるはずなので、食材選びは注意を払う必要があります。
また、透析によっていくつかのビタミンやミネラルが余計に除去されてしまうはずなので、それらをプラスした方が良いのは言うまでもありません。

そして、私としてはナイアシンを導入する事を推奨します。
NADを増加させ、ATPを増やし、DNAを修復するナイアシンは、まさに代謝の根幹を担うビタミンです。
壊疽&腎不全対策として、ナイアシン3000mgは摂りたいところです。

以前、腎不全対策について話し合った際、「ナイアシン3000mgが鍵」と水野先生から直々にマジ顔でごコメントを頂いた事があります。
そのくらい、十分量のナイアシンは、強力な作用をもたらします。

【参考】
弊ブログ:ナイアシンが最強である理由
※合ってるはず(^^;
http://komzap.cooklog.net/consult/20191104180055

藤川先生も、腎臓病対策には高タンパク+C+E、そしてナイアシンを摂る事を推奨しています。
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1294876647295323

然しながら、ナイアシンは、初心者がいきなり大量摂取すると大変な事になります。
藤川先生のガイドに従い、少しずつ身体を慣らしていく必要があります。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12393844022.html

水野先生に至っては、調べもせずナイアシンの飲み方を質問してくる人は「ナイアシンを含む全てのサプリメントの服用をおやめください」と通告するレベルです。
https://mizunodoc.jp/archives/1528

また、私も同様に、オープンチャット内でも、ナイアシンについて質問してきた方には「今すぐナイアシンという言葉を忘れて下さい」と申し上げています。
http://komzap.cooklog.net/consult/20200320164942

ナイアシンは、強力な効果を持つ反面、取り扱いが難しいサプリメントです。
何が起きても状況を自分でコントロールできるほど、自学自習しておく必要があります。
(単に「自己責任で」と突き放しているわけではありません)

従いまして、ナイアシンは十分な自学自習の上、導入していく事をお勧めします。
量は、私がその状況なら、初日から1日最低3000mg、可能なら5000mgは飲むと思います。
大丈夫です。死にはしませんから。

つまり、メガビタの本質は「身体を細胞レベルで新しく再構築する」事にあります。
このため、材料となるタンパク質、補酵素となるビタミン&ミネラル、そしてATPを増やし、DNAを修復するナイアシンは、身体の再生に必要な重要な要素となります。

藤川先生の言葉を借りるなら、「材料があればDNAが勝手に治してくれる」という事です。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12492649813.html

従って、最初のステップとしては…
・動物性タンパク質&脂質を増やす
・ビタミンBCE (特にCとE)
・ナイアシンの飲み方を調べる
・断糖
という感じになると思います。

いわゆるATPセットを基本系にして、症状に合わせてプラスしていくのがメガビタのセオリーです。
今回の症状の場合、CとEをマシマシにすると良いって事です。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12495220433.html

当然ながら、上記ビタミンだけでなく、鉄・亜鉛・Mgなどのミネラルも必要になります。
栄養は、どれか1個でも不足があれば、代謝が滞り、治るべきモノが治らなくなります。
状況に応じてアドオンしていく必要があります。

【参考】
弊ブログ:藤川先生の分子栄養学記事まとめ
01超基礎編、02栄養素についてのまとめ、だけでも読んでおくと良いでしょう。
http://komzap.cooklog.net/nutrition/20190501

湿潤療法の効果については、もはや言うまでもありません。
むしろ切断されてもワンチャン……

切断した指を再生
http://www.wound-treatment.jp/next/case/459.htm

壊死した指を再生
http://www.wound-treatment.jp/next/case/448.htm

つまるところ、メガビタと湿潤療法は、身体に本来備わっている治癒力・自己再生力を最大限に活かす治療法と言えます。
そしてそれらは、相互にシナジーがあり、同時に導入する事で、より良い治療効果を期待することができます。

従いまして、結論として、標準治療ではなく、糖質制限&メガビタ&湿潤療法を導入する方が、脚の切断回避および腎臓保護に極めて有利であると言えます。

貴殿の健闘を祈ります。

 

解説

腎臓病&壊疽 という重い疾患が2つ重なっており、非常に難しいケースと言えます。
幸い、これらの疾患対策は共通点があるため同時並行的に改善を試みることが可能となりますが、予断を許さない状況であることには変わりありません。

本来ならば単発の質問回答ではなく、継続的にヒアリングして経過をお聞きしたい所です。

余談ですが、腎機能対策については
『腎機能障害の原因は糖質過多+タンパク不足が原因です。当院では、プロテイン+糖質制限+メガビタミンで腎機能障害が改善した患者が何人もおられます。』
と、藤川先生も即答していたりします。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12637681398.html

やはり断糖+高タンパクが鍵です。

 

個別の相談

Posted by Kom