【個別の相談】No.69 事情がありピルの服用を検討してます。体に与える影響はいかがなものでしょうか…
質問内容
高タンパク、糖質制限二年生です。
事情がありピルの服用を検討してます。
体に与える影響はいかがなものでしょうか…
私の回答
まず、ピル服用者はB1・B2・ナイアシン・B6・葉酸・B12・Cの不足を生じます。亜鉛やMgも不足するとの事。
血栓症を予防するためにも、Eを多く摂ることが望ましいです。
付け加えますと、プロゲステロン、エストロゲン合成の補酵素はCとEなので、やはりCとEの優先順位は高いです。
また、ピルを服用するとカンジダ症のリスクが上昇します。
カンジダ菌増殖は免疫力低下によって起こります。が、それ以上に糖質が大好物なので、糖質制限は必須です。
https://www.facebook.com/groups/1727173770929916/permalink/1791968801117079/
Helen Saulの著書によると、カンジダ症の場合、ビタミンCは1日15g~200g(それ以上)を1日6~25回必要との事です。
予防の意味も込めて、ビタミンCは日頃から腸耐性用量を摂っておくと良いでしょう。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12413818211.html
また、「鉄サプリがカンジダ症の原因!」とのたまう輩が居るそうですが、全くもって信じる必要はございません。
むしろ糖質制限、特に果糖(砂糖菓子や果物、蜂蜜など)を断ちましょう。
【余談】
カンジダ症は免疫力の低下によって起こる日和見感染症ですが、世間一般では性病と認識されることが多いそうです。
つまり、
ピル使用
↓
カンジダ症になる
↓
理解の無い家族に罵詈雑言を言われる
という面倒な事態になる事があるそうです。ヒエー
なお、糖質過多の状態でピルを飲むと、以下のコンボが炸裂します。ご注意下さい。
ピル使用&糖質過多
↓
カンジダ菌大増殖
↓
腸カンジダ発症
↓
小腸粘膜に炎症
↓
腸管壁浸漏&免疫異常発生
↓
リーキーガット症候群&食物アレルギー発症
また、ピル使用によって光線過敏症(日光アレルギーとも呼ばれる)になったという報告もあります。
光線過敏症はペラグラの代表的症状ですので、まさに、ピルの服用によりナイアシンやB6が欠乏した典型であると言えましょう。
【参考】
栄養素についてのまとめ、4.ビタミンA、ナイアシン以外のB群
「4.ビタミンB6(Pyridoxine)」をご覧下さい。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12396854901.html
【参考】
栄養素についてのまとめ、3.ビタミンE
「2.血栓症」をご覧下さい。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12396393499.html
【参考】
栄養素についてのまとめ、1.ナイアシン
「1,ペラグラ(Pellagra)」をご覧下さい。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12393614584.html
従いまして、ピルの副作用に対しては、上述のビタミン・ミネラルを補給すると良いでしょう。
特にEが肝ですので、1日1200IUは欲しいところです。
個人的には1日4000IUを飲ませてあげたいところです。(重度の不妊症が治るレベル)
また、ピル服用を検討されているという事は、酷いPMSでお悩みであるという事が予想できます。
つまり、メガビタ的に言うと、ピルを飲んでも構わないけれど、ピルを飲まざるを得ない状況をまず治しましょう。
という言い方になります。
メガビタグループ内での症例でも、
「糖質制限やってます。高タンパクやってます。でもPMS酷いです」
という方は、だいたいEを摂っていなかったり、なんちゃって糖質制限カロリー制限食のようになっているケースが多いです。
また、別の報告では、やはり、糖質を食べながらピルを飲むよりも、ピルを飲まずにMEC食をしていた方が楽だった。という報告があります。
また、多量出血のケースですと、鉄・タンパク質の他に、ビタミンK追加によって出血量が緩和されたという報告があります。
しかしながら、やはりピルを服用する上で専門家に相談したいという事であれば、糖質制限推進派で、メガビタにも理解があり、ピル推奨派の産科医ですと、やはり宗田先生となりましょう。
https://www.facebook.com/tetsuo.muneta/media_set?set=a.1291278807615299.1073741835.100001995768119&type=3
メガビタグループ内の宗田先生のごコメントによると、まずピル等で生理を軽くする→栄養を強化 という順序で指導されているようです。
曰く「ピルはきちんと管理すれば怖いものではない」との事で、毎月1000人以上の方に処方しているそうです。
もちろん、副作用が怖いのでピル不使用で栄養だけで治したという報告もたくさんあります。
その場合、ポイントとしては鉄・タンパク質・ビタミンEが肝となります。
その場合、「私はちゃんと食べている」と思い込むのではなく、きちんと計算をして下さい。
つまり、基本の栄養指導としては、下記の通りとなります。
・糖質1日20g以下
・体重×3の動物性タンパク質
・お腹いっぱいになるまで動物性脂質
・鉄 72mg以上
・VC 腸耐性用量
・VB50 2~4個以上
・VE 1200IU以上
・亜鉛・Mg・VKなど
※実際の摂取量は個々人で調整して下さい。
従いまして、ご質問に対する回答は以下の通りとなります。
1.ピルの代表的副作用は血栓症・カンジダ症・光線過敏症など
2.ピルの副作用はメガビタで予防可能
3.ピル不使用でメガビタだけでもPMS緩和可能
4.迷ったら宗田先生の所へGO
以上、ご参考になれば幸いです。
解説
ピルに限らず、医薬品を使用する場合はリスクとリターンを天秤にかけて、かつ予想される副作用から逆算して栄養を充填させていくのが宜しいかと思います。
オープンチャットでのダイエット相談でも、ピルを服用しているという方は度々見かけます。
それくらい、月経困難症になっている女性が多いという事ですね…。
やはり世の女性陣のために「もっとお肉をいっぱい食べましょう運動」を発信しなければ…!