【個別の相談】No.70 脂溶性ビタミンCの効果は、水溶性と変わりないでしょうか？どちらの方が良いでしょうか？
質問内容
水溶性ビタミンCを摂取しているのですが、飲み始めてから尿の色が変わり、ほぼ排泄されている気がして不安です。
そこで調べたところ脂溶性ビタミンＣなるものがあるらしく、摂取しようか悩んでおります。
脂溶性ビタミンＣの効果は、水溶性と変わりないでしょうか？どちらの方が良いでしょうか？
ビタミンCやBがしっかりと吸収されているか分からず不安です。(Bは今のまま飲み続ける予定です。)
私の回答
まずビタミンCが飽和しているか否かについては、尿ではなく、下痢するかどうかでチェックすると良いです。
1時間おきにCを2g～5gずつ飲んで、下痢したらそこでストップ。
というやり方で現在の腸耐性用量をチェックしてみて下さい。
Cの腸耐性用量についてですが、これは身体の状態によって必要量が大きく変化します。
私の場合、健常時では6g～10gだったのに対し、風邪気味のときは30g以上必要になる。という感じです。
重度の疾患の場合はもっと多く必要になります。
【ご参考】
3)ビタミンCの腸耐性用量
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12413818211.html
Cが足りているか否かをチェックするもう一つの要素としては、「C不足で発生しうる症状があるか」という方法があります。
例えば私の場合、咽喉や鼻の調子が悪くなったり口唇ヘルペス(つまりウイルス感染症)が出来たりすると、だいたいCが枯渇しています。
大変お恥ずかしい話ですが、今まさに、私のおくちに口唇ヘルペスが出来上がっております。
先日、気温30度の銀座で迷子になって路上を走り回り、さらに用事が済んだあと日比谷や丸の内を散策していたため、かなりのC消費が起きたと考えられます。
(身体的ストレス＝Cの大量消費)
つまり、C摂取のポイントとしては、
1.毎日数g～数十g以上の摂取が望ましい
2.腸耐性用量はその日の健康状態によって変化する
3.1および2より、コスパの良い形態で頻回摂取するのが良い
という事になります。
脂溶性ビタミンCについてですが、例えば由緒正しきエスターCでも、1粒500mgしかございません。
ダメではないのですが、メガビタ的視点で言うと、少々量が少なすぎると言わざるを得ません。
https://jp.iherb.com/pr/American-Health-Ester-C-500-mg-90-Vegetarian-Tablets/8435
事実として、藤川先生も「エスターCは大したことない」と仰っているようです。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12286734972.html
1日500mgのビタミンC補充でも、健康増進効果はございます。
しかしながらメガビタは、より早く・より効果的に・よりコスパ良く、疾患を叩き潰すメソッドです。
折角なので、より効率の良い方法を選択することをお勧めします。
コスパの良いCであれば、やはり粉タイプがおすすめです。
私は現在こちらの製品を使っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01DXNN2TG/
また、大量のビタミンC(10g以上)を摂る際は、ビタミンEもお忘れなく。
CとEはセットで考えると良いです。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12238539426.html
従いまして、ご質問に対する回答は以下の通りです。
・普通の水溶性のCでいいよ
・下痢する寸前までたくさん飲んで
・ビタミンEもお忘れなく
ご参考になれば幸いです。
解説
単なる健康増進目的なら、含有量の少ない脂溶性ビタミンCでも良いかも知れません。
疾患や体調不良、あるいはお肌の調子など、何らかの積極的改善のためでしたら、コスパの良い普通のビタミンCを十分量飲む方が良いでしょう。
ビタミンCの飽和については、下痢する寸前……正確には、ガスが発生する感覚が出てきたらストップするのが良いです。
炎天下の路上を歩き回って迷子になるなど、ストレスの多い状態が長時間続くとCの大量消費が発生し、感染症に罹患しやすくなります。
身体的あるいは精神的にストレスを感じたなと思ったら、いつもより多めにCを飲んでおくと良いでしょう。